会社の資源をフル活用することも、
営業力のひとつだと思います。
2006年に入社してもう10年以上営業をしています。当社で言えばもうベテランの域ですね。私が就職活動をしていた当時は、IT業界がもっとも注目されていた頃。文系だった私は半ばあきらめていたのですが、「SEには読解能力や国語力が求められる」から文系でもチャレンジできると聞いて応募。1社からSEとして内定もいただいていたのですが、結局営業のほうが楽しいのではと思い、当社を選び、現在に至ります。当社の営業は、業務ソフトである「奉行シリーズ」を一般の法人に提案してまわるのが仕事。おかげさまで「オービック」「勘定奉行」の認知度は高く、新規の営業先でも比較的話を聞いていただけるのはひとつの強みです。
苦労したのは、年齢の離れた方と話をすること。学生時代は同年代としか話していないので、親子ほど、もしくはそれ以上歳の離れた人とも話をすることに最初はなかなか慣れなかったんですが、話してみてダメなら仕方がない。その話し方、接し方がダメだということがわかったと思うようになって吹っ切れました。あとはもう場数です。新人の頃、新規を1日50件回っていたら、ある時期から話すことに慣れて「すごく落ち着いて話されますね」と評価されることが増えました。ただ老けて見えただけかもしれませんけどね(笑)。そうなるとだんだん営業が楽しくなって、会社の規模や課題によってお客様に響く提案内容がつかめるようになり、自分が想定したとおりに商談が進むことが増えました。自分のなかでこのお客様にはこんな対応、という引き出しができてくるのですが、もちろんうまくいくことばかりではありません。そんなときはやはり、まだまだ情報が足りないのだなと思い情報収集に努めます。
営業としての醍醐味はやはり、システムを導入したお客様から「仕事が早くなった」「ありがとう」という声をいただけること。しかし、どれだけ経験を積んでも、すべての商談が想定通りにいくわけではありません。私はそんなとき、社内に営業推進部という部署がありベテランの人間がいるため同行をお願いします。経験を積むと「自分でやりたい」という意地が出てくるのですが、使えるものは使えばいいというのが私の信条。一人で商談に行って100万円にしかならない案件も、経験豊富な人間と行けば300万円になるかもしれない。複数人で伺うことで商談を俯瞰することができるため、いずれにしても自身のスキルアップにもなるのです。自分の会社のリソースをうまくつかえるかどうかも、営業の技術だと私は考えています。私の課題は、メンバーからもっと使われるようになること。自分の今までの10の仕事を7とか8の時間で終わらせ、メンバーと向き合う時間をもっとつくろうと考えています。
自分の思いこみやイメージは、案外あてにならない。私が社会人として働いてきて思うことです。私はもともとSEになろうと考えていましたし、初対面の人と話すのがあまり得意ではないと思っていました。しかし、意外とやってみればできることも多く、いま振り返ってみれば営業のほうが向いていたんじゃないかと思うほどです。だから、今の自分の気持ちやイメージで判断することなく、フラットな目でいろいろな業界、仕事を見ることをお勧めします。ここだ! という会社と巡り合えるといいですね。
自由な社風でのびのびそれぞれのスタイルで活躍する、先輩社員たちを紹介します。